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2021/11/16 火曜日
「片麻痺クッキング」を開催しました
11月14日(日)、栄のガスビルで公益財団法人キリン福祉財団「キリン・地域のちから応援事業」の助成金により「片麻痺クッキング」を開催しました。
生きていくうえで必ず必要となる食事(料理)は、手足腰など身体全体を動かす訓練となり、調理工程を考える思考力や記憶力の向上、身体の使い方や調理器具の工夫といった適応力、自分でも調理ができるという自信を得る、大きな起点ととなり得ます。障害者となって諦めていた料理の成功体験をすることで、自分にもできるという喜びを感じ、他の生活動作においても工夫をすることで出来ることはあると気づいてもらうことが目的で実施しました。
当日は、当団体のスタッフとして働いている脳卒中障害者3名が講師となり片麻痺でもできる料理を教えました。
本番まで講師になるスタッフと職員が何度も打合せや試作をし、当日を向かえました。
参加者合わせて総勢37名で行いました。
調理の前に、椙山女学園大学より自助具の研究をしてみえる先生にお越しいただき、片手できるように野菜を固定するまな板(自助具)を使ってお話をしていただきました。
作った料理は、「海老シュウマイ」「餃子」「鬼まんじゅう」「ぬか漬け」です。
片麻痺になって、「餃子の皮のひだは無理、シュウマイの皮も片手では包めない」など多くの声を今までに聞きましたが、講師が片手でもこうすれば、ひだはできる。シュウマイは卵のパックや小さい入れ物に皮を入れて包めることを実践すると、参加された方から「おー」と歓声や拍手をいただきました。
出来上がった餃子、シュウマイ、鬼まんじゅうは、どこのお店にも負けないくらいでした。
参加された方が自分で餃子の皮のひだを作ったり、シュウマイを包んだりすることで、自信に繋がればと思います。
8グループに分けて行いましたが、どのグループからも笑い声が絶えない「片麻痺クッキング」となりました。
このコロナ禍の中、実食ができなかったのは残念でしたが、お持ち帰りいただいてご自宅で美味しく食べられたことと思っています。