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2025/07/25 金曜日
コーセーより、脳卒中当事者の声をカタチにした化粧品が誕生しました
NPO法人ドリームでは、2023年10月に化粧品メーカー「㈱コーセー」と「NPO法人あなたの声」の協力のもと、脳卒中障害者のための『私にもできる頑張りすぎない、いきいきメイクセミナー』を開催しました。
このイベントは、脳卒中を発症し半身麻痺など後遺症を抱えた人でも、メイクを諦めないでほしい、メイクを楽しんでほしいと企画をしたものです。
コーセーの方達は、「クリームは麻痺側の手にのせて動く方の手で…」など、脳卒中の後遺症に配慮したアドバイスも盛り込み、メイクとスキンケアの技術やコツを分かりやすく教えてくれました。
メイクの実践をした後は「容器ヒアリング」を実施。
これは、脳卒中障害者の人が障害があっても使いやすい化粧品を開発するため、コーセーの商品デザイン部の担当者が参加者にヒアリングを実施する、というものです。
参加者らは、日頃から化粧について悩んでいる気持ち、困っていることをたくさん話してくれました。脳卒中を発症した人にしか分からないこと、とても貴重な機会となりました。
さて、本題はここからです。
なんとコーセーから、当事者の皆の意見をもとに開発を進めた、ユニバーサルデザインを取り入れた商品の発売(2025年9月)が決定したとの連絡を頂きました!
脳卒中障害者の人たちの声に真摯に向き合い、商品開発をしてくださったコーセーの皆様に心から感謝をしています。
この知らせを聞いたときは、涙が出るほど嬉しかったです。
その商品は…『インフィニティ』より、新エイジングケア「ザ リペア」。
ここからはその商品のユニバーサルデザインについてご紹介します!
容器・外箱は、障害により指先に力が入りにくい方でも負担なく毎日使用できるよう「使いやすさ」を徹底的に追求されています。
美容液とジェルクリームの容器底面には、滑りにくいエラストマー樹脂を採用し、容器を押さえなくても片手で開閉しやすい設計となっています。
さらに、既存品の半分の回転数で開閉できるネジキャップを採用するなど、身体的な負担を軽減して使用できるように工夫がなされています。
外箱は、天面からだけでなく、側面からも開けられる仕様にすることで、容器が横から取り出しやすい設計。
箱の内側には、見やすい大きさで商品情報やイラストを用いたお手入れ方法等を記載してあり、外箱の表示も既存品より大きく表示し、視認性も高められています。
商品の見た目も上品で柔らかいフォルム、柔らかさや温かみが感じられるとてもお洒落なデザインとなっています。
詳細は、㈱コーセーのHPからご覧ください!
https://corp.kose.co.jp/ja/news/9396/